独り言

書きたいことを書きたいだけ書く

R-18映画『娼年』を観た

娼年』を観てきたので感想を書く。 ネタバレも普通に書く。

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映画を見るのが年に1回程度の私が最近「これは絶対観たい!!!!!!」と思ったのが『娼年』。

ただ単に18禁映画に興味があった、それだけです。なんか自分の中ではAVを映画館でやるような感覚で、それって世間的にOKなんだ!って新鮮で不思議な気持ちになりまして。 いや多分エロ映画なんて前からずっと上映されてると思うんだけど如何せん普段から映画に興味がないので知らなかった。

単純に、エロ映画が観たい!その気持ちひとつで映画館に向かいました。

主演は松坂桃李らしいがテレビ難民の私は別に誰が主役でも良かったです。でもすごいよね松坂桃李松坂桃李のファンは毎日観に行ってるだろうね。自分の応援してる人がエロ映画に出るとか幸せすぎんか?興奮なんてレベルじゃねーぞ

その日私は上司につられて他社と打ち合わせに行ってました。新人故に「先方さんに対する態度がダメ」とか「言葉遣いがなってないとか」もろもろ言われ、じゃー連れて行くなよと思いながら上司と解散して21時。 まーじで疲れていたのだが『娼年』のことを思い出し新宿まで出ることに。 TOHOシネマズまで行くのにさ、めっちゃ緊張したよね。夜の歌舞伎町やで????怖かったけどでもそれも夜の世界という意味では今から観る娼年も同じじゃん、とか思いながら映画館に向かいました。

券売機に二千円ぶち込んで券を買う。(席はどうしようかな、真ん中が見やすいだろうけど1人で観るのに真ん中座ったらぼっちなのに存在感ありすぎるな……端っこは見にくいしな……この席だと前に2人組がいるから気まずいな……)とか、ぼっちでエロ映画観に来たことを笑われたくなくてめっちゃ考えに考えて1人で座れる端っこから4番目の席にしました。

つーか久しぶりに映画なんか観るので忘れてたが映画観るのに1800円もするのか。学生の頃は1000円くらいだったのにな。とか思いました。

そんでスタッフさんにぼっちでエロ映画観に来てるの笑われませんようにと思いながら券見せてスクリーンまで行きました。もちろん笑われませんでした。

22時からの上映だったのにまあまあ人がいる!新宿すげえ、歌舞伎町すげえ、エロ映画すげえ。

夜に映画観るのも初めてだしエロ映画を観るのも初めてだったのでめちゃくちゃ興奮していた。変な意味ではなく。

そんで、上映が始まったんすよ。ここまで来るのに文章長すぎたな。前戯長すぎかよ。すみません。

で、上映始まったらパンパン音がし始めるの。肌色が出てくるの、え、最初から濡れ場かよと思ってびっくりした。エロ映画初心者なのでびっくりしてやたらキョロキョロした。他のお客さんは普通にスクリーン観てた。動じてなかったのできっとエロ映画上級者なんだと思う。

なんか物語のラストとか盛り上がるとこでセックスするのかとか思ってたら普通に初っ端からしてた。そりゃそーだ、タイトル『娼年』だぜ。ヤりまくるにきまってる。てかめっちゃセックスしてた。もうセックスしかなかった。最初はキョドっていたエロ映画初心者の私も、中盤以降はもう普通に観てた。

この感想を書くのは映画観てから3日目なので登場人物の名前覚えてません。

あの主人公と同じ大学のお節介厄介女のブス具合がリアルで良いなと思った。つーかあの女はめんどくさすぎたし言ってることとやってること違うしでもその迷走してる感が良かった。

しずかさんは最初 と思ってしまったのですが物語が進むに連れて好きになったキャラ。キャラじゃねー。オタクなので登場人物をキャラと言ってしまうのを辞めたい。 最初は「フン(´<_` )ギリギリ合格だけど果たしてあなたに務まるかしら?」みたいなさ、認めてないけど雇ってあげるわよ的なキャラだと思ったけど主人公売れ始めたら普通に褒めてくれるからしずかさんめっちゃ好きやわ……ってなった。こんな上司ほしい。

2人目のお客さんから、だんだん変な性癖の女が出てき始めた。お漏らしを観てもらうのが興奮するとか。

でも私途中で寝ちゃったんですよ。つまんないとかじゃなくて、前日寝れてない+慣れない打ち合わせのせいで疲れてて。目を閉じてても音声だけなら聞こえるし理解できるし目だけ休ませとこ!とかいう意味わからん判断の元見事に眠りにつきました。

で、目が覚めたら主人公がグラサンしてお客さんの旦那の前で「オラァ見られながらするの興奮するだろォ!?」みたいなことしてて「!?!?」ってなりました。そんなエロマンガみたいなセックスするんかいwwwwwと思ったね。旦那はシコり始めるし普通に笑ってしもた。

手を繋いで普通にお喋りしてるだけでイッちゃうおばあちゃんも普通に笑いました。

こんな面白いお客さんいっぱい出てくるなら寝てる間にも面白い性癖の女と面白いセックスしてたのかと思うと悔やまれる。もっかい観にいきたい。

変な性癖のお客さんのせいで笑ってしまったけど、この物語はギャグでもコメディでもなくて!完全にシリアスかと聞かれたらそうでもないんだけど、上手くいえないんだけど、誰でも抱えてそうな人間のどこかぽっかりとあいた感情とか虚無というかそういうのを描いていたと思う。私はそう思う。

終盤は、かなり好きだ。 主人公が「もう一度テスト受けさせてください」って言って、その態度から明らかに前より成長した雰囲気を感じさせるも「指名入ったわよ」と言われテストを後回しでお客さんのところに行くシーン。 待ち合わせのホテルの扉を開いてから、私の嫌いな女がいた。同じ大学のお節介厄介女。ここで私の眠気は完全にぶっ飛んだ。この展開アツすぎると思ってしまった。「好きでもない女とセックスするなんて汚いよ!」とかほざいてた女が、自分の金で好きな人とセックスする。そんなことしても客という立場は変わらんのに。「早くしてよ、プロなんでしょ?」と迫る女に拒む主人公。「私昨日あのあと○○(名前忘れたけど同じ大学の共通の友達)とえっちしたよ」とか言い出して「この女何言ってんだ」と思いました!!皆さんもそう思いましたよね!?好きでもない人とセックスするのは汚いとかほざいてたくせに〜〜????おまえ主人公が好きなんじゃないの????違うの〜〜〜〜????とかめっちゃ混乱しました〜。まじであの女なんなん?でも主人公とセックスして最後泣きながら「私とは違う世界に生きてるんだね」って言うのは思わず切なくなってしまいました。すきなシーン。

その後はいよいよ再テスト!! 主人公がこれまで培ってきたテクで成長したところを見せるんや!!!ってシーンですね。

いやもうこんだけ女を虜にしてるんやからすんげーエロいセックスするんやろな、最初にしてた感情任せのセックスなんかせんのやろな。そう思いながらどエロいキッスが始まる。

うんうん、いい感じだぞ。横で見てるしずかさんもなんかハアハア言ってるぞ! しかしとても残念なところがあった。主人公のセックスは確かに最初のテストの時よりはるかに成長していたが、ひとつだけ改善してないところがある。

そう、ガシマン。 ガシマンとか書いてすみません。でもほんとにめちゃくちゃガシマンなんですよ。そんなガシガシしたら痛いって!!!と思った。思わず目を瞑りそうになった。上映後にTwitterで「娼年 ガシマン」で検索かけて共感ツイートを探すくらいガシマンだった。 そこ直せよぜってー痛えから。 ガシマンが治らなかったのがとーーーーても悲しかったです。それだけです。

あと血液検査で血を抜くシーンが出てきた時は目を瞑りました。血が苦手なので。あと、あずまの小指折るシーンはめちゃくちゃぎゅっと目を瞑りました。グロとかそこそこ平気なんですけど小指折るの見れなかった。音聞くのも辛かった。あのシーンは個人的にほんとに苦手でどうしても観れなかった。(それと、ガシマン。)

あずまくんもなかなかの性癖(?)というか特殊でしたね。ホモせっくすも有りとはこの映画ほんとにすごいなと思った。

何より松坂桃李がすごいよね、人気の俳優さんなのによくこの映画に出演しようと思ったよね。松坂桃李だけじゃなくて、濡れ場があるキャストさんはみんなすごいと思う。相当の勇気がなきゃ無理だよ。どうやって撮影したのかとかギャラはどれくらいなのかとかめちゃくちゃ気になる。めちゃくちゃ気になる。

しかし何よりこの映画、観てる時間がすっっっごく長く感じた。22時から上映だったけど、オールナイトで映画観てるみたいな感覚だった。長く感じたっていうのはいい意味でも悪い意味でもなく、本当に長く感じて不思議な感覚だった。なんでだろ、セックスばっかしてたからかな。 10回は濡れ場あったよな……もうそんくらいセックスの連続で、時間の感覚がおかしくなったのかもしれない。 エロ映画ってこんなにあからさまにセックスばっかするんだ……これがエロ映画か……とか、妙に感心したりして。

んでもう終電ギリギリだったのでエンドロール入ってからすぐ映画館を出て、歌舞伎町を通って帰った。

またひとつ大人になったなーとか思って電車に乗った。帰ったら感想書き殴ろうと思ってたけど、あまりの眠さに秒で寝てしまった。

主人公は……こいつコミュ障かよ!?私もなかなかだけど、主人公は私以上に喋らんな!?とか思ってたけど、だんだん喋るようになっておお〜って感じでしたね。てかこういう虚無系主人公は自分とどこか似た感じがしてすきです。娼年の主人公が金髪チャラ男とかだったら全く別の感想だったと思う。虚無系主人公もっと増えろ。

でも全体を通して、登場人物の心情知りたいとこいっぱいあったから、原作を買おうと思ってます。そしてどうにか期間内に読み終えて、もっかい映画を観に行きたいです。

ていうか『娼年』てタイトルがいいよね。とんちがきいてるというか、意味をかけあわせてるの、すき。

新しい世界を開けたというか、またちょっと大人になったというか、新鮮だったというか、観に行ってよかったです。 またわくわくすることしてみたいな。